簡単な植物の発芽観察 スプラウトを育てて食べる!

2020-04-03

スプラウトというのは「発芽したばかりの新芽野菜」のことです。ポピュラーなのは、かいわれ大根もやしです。本葉が出る前の双葉状態で収穫します。双葉にはこれから成長していくために必要な栄養素が多く含まれ、栄養価が高いといわれています。

新芽までしか育てないので、10日くらいで収穫できます。夏休みの自由研究としてちょうどよいです。

スプラウトの種類

たくさんありますが、有名どころを挙げていきます。
・かいわれ大根
・もやし
・ブロッコリー
・レッドキャベツ
・ラディッシュ
・豆苗

おもしろいところだと次のようなものも。
・ゴマ
・マスタード
・ケール
・バジル
・チアシード

芽に毒があって食べないほうがよい植物もあります。また、土に植えるタイプの種子には薬品がかかっています。スプラウト専用の種子を購入して育ててください。

グリーンフィールドはスプラウト用の有機種子をたくさん販売しています(中にはめずらしい種類もありますよ)。

スマホの高速モードAMPをご使用の方はこちらから → 赤ラディッシュ や バジル や アマランサス レッド

準備するもの

使用するもの

深皿(空きパック)
スプラウト専用種子
キッチンペーパー(またはスポンジ)

※スプラウト専用の薬剤処理されていない種子を手にいれてください。種苗店、ホームセンターなどにありますよ!

※なくても問題ありませんが、霧吹きがあると便利です!(とくに小さいお子さんが行う場合はあるととても便利です)

むずかしさ

所用時間:今回は11日かかりました(3月後半開始)
むずかしさ:かんたん。毎日の観察を忘れないようにしてください。

スプラウトの育て方

育て方の種類

かいわれ大根など
暗い所で発芽させ、茎が伸びたころに光を当てる(食べる数日前に光を当てます)。

もやしなど
ずっと暗い所で育てます。食べるまで光に当てません。

観察用なので、かいわれ大根タイプのほうが変化があってよいかなと思います。 また、暗い場所でずっと育てたものと、光を当てたものを比較してもおもしろいです。

一般的な育て方

今回育てたのはブロッコリースプラウト。5cmくらいで収穫して、おいしくいただきました。

1. 1日、または2日、しっかりと水を吸わせる。
 種を水をつけ、1日~2日おく。水の量は種のかさよりも少しし上まで入れてください。左の写真では種が一部浮いています。

水につけたばかり(昼)
水をたっぷり吸いました(夜)

 今回は1日置きました。水を吸って種がふくらんでいます。種をやぶって芽がでかけているものもあります。

2. キッチンペーパーやスポンジを水に浸し、容器の底に敷く。その上に水を吸った種を置く。
 サラダやかいわれ大根の空きパックのような、深皿がよいです。

高さ5cm、縦10cm、横15cmくらいのお菓子の空き容器です。

3. 暗所で水やりをしながら待つ。必要に応じて、茎が育ってきたら光に当てる。
 種子の種類や気候にもよりますが、はやいものだと1週間程度で食べられます。かいわれ大根など葉っぱが緑のスプラウトは、食べる3日ほど前から光に当ててください。

かいわれは双葉が開きかけたときや、5㎝くらいに茎が伸びた頃から、光に当てるとちょうどよいかなと思います。ある程度育ってくればだいたい成功するので、育ってきたなと感じたらあててよいと思います。夏場で太陽光が強すぎるときは、明るい場所くらいに考えてください。

※暗所でと書いていますが、一般的な育て方がそうであるだけで、明るい場所に置いていてもだいたい育ちます。
※暗所は段ボールなどをかぶせればできます。そこまでしなくても、薄暗いところにおいておけば大丈夫です。 今回も、直射日光の当たらない日影においておき、途中から窓際に移しました。

3日目(植えた翌日)
4日目
4日目の芽
8日目(窓際へ移動)
11日目(5cmくらいに)

観察ポイント

小学生なら、絵日記にするのが一番だと思います。写真を取って張り付けてもいいですね。

ノートに記載しておいたほうがよいポイント

・日付
・観察○日目
・置いていた場所
・気温、天気、湿度など
・水やりの回数、水やりの量(霧吹き○回分)、水をやった時間
・感想

高学年であれば

・発芽率(種何個から、何本の芽が出たか)
「(芽の本数)÷(種の個数)× 100」で発芽率がでます。単位は%です。
%は、小学校高学年で習います。すでに算数で習っているようなら、ここまで計算するとよい観察記録になります。

・比較をしたほうがよいです。

2種類以上を育て、成長の度合いや双葉の形を比較する。

かいわれ大根で、光を当てた場合と当てなかった場合を比較する。見た目、味など比較ポイントはたくさんあります。

・一枚目には「なぜこのテーマを選んだか」、最後には「観察記録のまとめ」を書いておくとなおよいですね。

普段食べているかいわれ大根を自分で育てたくなった。
かいわれ大根以外にも、スプラウトがあると知り、育てて比較したくなった。

このような理由が書けると思います。また、なぜその種子を選んだかなどしっかり書けるとよいですね。

まとめ

作って食べることができますし、比較的短期間で観察日記を作ることができます。育てる手間もあまりかからないので、種子さえ手に入れば簡単にできます。