流行りのレジンで作品を作る
レジンというのは「樹脂」をさす言葉です。さまざまな樹脂やプラスチックをさします。
最近では、UV(紫外線)で硬化する(かたくなる)レジンのことを、UVレジンやレジンといい、アクセサリーやチャームを作るのが流行っています。百均にもコーナーがありますよ!
UVレジンは、水のり状のとろりとした液です。UV(紫外線)に当てると数分でかたくなる性質があります。夏場の太陽で試したところ、薄いものなら20分ほどでかたくなりました。UVライトにあてると、2、3分ほどでかたまります。お手軽に、プラスチック素材のアイテムを作ることができる素材です。
今回はUVレジンを使って髪留めを作りたいと思います。
自由研究にするときは、UVレジンについて調べ、まとめたものを一緒に提出すると「理科」の自由研究としてもよいと思います!
はじめに
準備するもの
UVレジン液(今回は無色、ブルー、グリーン)
UVライト(または太陽光)
シリコンマット、型枠、つまようじ
髪留めやブローチの台など
ニッパー(爪切りでもよい)
手袋(ビニール、ゴム)
※紫外線を直視しないようにしてください。UVライトを使用するときは、アルミホイルなどで光をさえぎりましょう。
※レジンを触るときは手袋をしたほうがよいです! また、匂いがあるので換気しながら作業しましょう。まれにアレルギーを起こすケースがあるようです。注意してください。
※UVライトは必須ではありません。ほとんどのUVレジンは太陽光でも硬化します(念のため太陽光も硬化と書かれたレジンを選んでください)。UVライトより時間がかかるので、作業時間が長くなります。
※レジン液は何色でも構いません。今回は透明なものを使用していますが、蓄光材料やビーズがない場合は、不透明なレジン液のほうがよいかもしれません(台座が見えなくなる)。
あるとよいもの
蓄光粉末(蛍光材料)
ビーズなど
やすり(爪ようのやすりが使いやすい)
むずかしさ
所用時間:全行程で1時間ほど(UVライトを使用)
むずかしさ:簡単
レジンを使った飾りの作り方
※時間はめやすです。ライトの強度やレジン液によってことなります。
パーツを作る
1 型枠をレジンマットに置き、その中にレジン液をたらす。つまようじで全体に広げて紫外線をあてる。中にビーズや天然石を埋め込むのもおすすめ!
今回はライトを5分あてました。太陽光なら、夏場のひなたで20分~1時間くらいかなと思います。
まずは、型枠にレジンを充填し、硬化します。
写真で使用している型枠はプラスチックのもので、レース編み用の枠として使われるものです。レジン素材の売り場だと、銀や金メッキの型枠がおいてあると思います。いろいろな型枠があるので、好きなデザインで作ってください。
今回は薄い型枠(高さ2mmくらい)なので一度で満タンにしましたが、分厚いものをつくるときは、何度かにわけて硬化させると(光をあてると)、うまくかたまります。
型枠とレジン液とマット つまようじでならす
今回は夏らしく透明で涼しげな感じのイメージで。
2 表面にさらにレジン液をのせて蓄光粉末をかける。混ぜるようにしながら全体に広げ、UVをあてる(3分)。
ほんとうは先に蓄光粉末とレジン液を混ぜておいたほうがよいのですが、今回は透明度を下げたいので色むらや気泡もOK。この方法で行いました。
蓄光粉末がなければ、しなくてもよい手順です!
蓄光粉末がない場合は、不透明のレジン液を使ったり、最初からビーズや天然石などを入れておいたほうがよいです。台座がうまく隠れます
3 はみ出た部分を切り取る
枠からはみ出た部分をニッパーなどで切り取り、あればやすりをかけます。

透明度も下がったので、台座が見えにくくなりました。
パーツをくっつける
1 重ねる部分にレジン液を塗ってパーツを合わせ、UVをあてる。このとき、やすりで白くなった部分にもレジン液を塗ると綺麗になる。
写真のようにパーツを組み合わせて、UVを当てました(1分半)。さらに、小さいパーツを組み合わせて、UVをあてます(3分)。
真ん中を先にくっつけた さらに端っこもつけた
ビーズなどをつける
1 ビーズをつけたりところにレジン液をぬって、ビーズを置き、UVをあてる(1分半)。
レジン液がうまくぬれていなかったら、このときにもう一度全体にぬって、好きなところにビーズを置いてください。
UVをあてる時間は短めでよいです。次に台座に固定するとき長めにあててください。
※今回は、蓄光粉末少なかったのか思ったほど光らなかったので、こっそり追加しました。

台座につける
1 レジン液を台座にぬって、飾りを置き、UVをあてます。
光の当たり方にもよりますが、1、2分ほどで固定できます。最後なので、さらに5分、UVをあてて完成です。

蓄光材料をいれているので、暗闇でうっすら光ります。
今回は、手に入れやすい百均のレジンを使用して作っています。しっかりかたまっているのですが、念のため窓際で天日干し(半日)しました(べたつくような気がして)! 太陽光にあてると黄変する(透明レジンが黄色になる現象)といいますが、1日程度、直射日光をあびせても問題ありません。
自由研究や自分で使うぶんには、百均さんのレジンでもよいと思います。ただ、はやいものは、数ヶ月で黄変が出ることもあるので、気になる方は質のよいレジンを使ったり、UV防止スプレーをかけてください。
硬化したずのレジンがべたつく場合
作品ができた! と思ったのに表面がべたつくことがあります。理由は(おそらく)次の通りです。
- 硬化時間が足りていない。
→もう一度、UVをあててください。 - UVライトのパワーが足りていない。
→しばらく太陽光にあててください(数時間~半日)。 - UVレジン液の質がよろしくない。
→手芸店、ネットで評判のよいレジン液を購入してください。
→ダ(百均)より、セ(百均)のほうが固まる印象(同条件で比較したことはない)。
UVレジン液はメーカーによって性質にちがいがあります。硬化時間にも差があるため、必要に応じて調整してください。それでもべたつきが収まらない場合は、レジン液をかえることをおすすめします。
だいたい太陽光に半日あてるとべたつきがおさまる印象はあります。遊びやお試しなら百均さんのレジン液もおすすめですが、実際に使用する作品を作るときには、それ以外のメーカー品を使ったほうがよいと考えています。
おわりに
今回の大きさなら、百均のレジンチューブ(無色、ブルー、グリーン各1本)で、2~3個作れます。簡単にかわいい髪留めやブローチ、ペンダントが作成できます。
綺麗に作るこつは、ちゃんとかたまるまで触らないことです。もし、指紋やつまようじのあとがついたら、レジンを薄くぬると消えます。また、一気に作業しようとせず、ひとつずつ調整しながら丁寧に行うことが大事です。
UVライトはAmazonなどで1000円~3000円程度であります。私が使用しているのは、ジェルネイル用(レジンOK)のおもちゃのような作りですが、問題なく硬化しています(もう販売されていないけれど)。いろいろ作ってみたい方は購入をご検討ください。太陽光でやるのは待ち時間が長すぎますし、風で飛んでいったり、天候に左右されたりします。
UVライトはジェルネイル用も含めてたくさん出ているのですが、性能差が大きいと聞きます。UVが強いほどよく固まるので、パワーによって硬化が変わってくるのだと思います。
比較したことがないのでおすすめがよくわかりません。よく売れているレジン液「星の雫」を販売しているパジコさんのライトを掲載しておきます。LEDライトよりUVライトのほうがよいといいますが、まずはパジコさん周辺から探すのがよいかなと思います。