自由研究レポート(ノート)の書き方 / 小学5年生・6年生

「研究」というとむずかしく感じるかもしれませんが、簡単なことでいいんです。
興味を持ったこと、疑問に感じたことを、自分の言葉でまとめることが大事です!

用意するもの

必要なもの

レポート用紙、またはノート
筆記用具(えんぴつ、消しゴム、ペン、定規)

必要であれば

写真を撮って観察する場合:カメラ、プリンター
絵を描く場合:色えんぴつ、色ペンなど
パソコンを使って書く場合:パソコン、プリンター

自由研究レポート(ノート)に書くこと

表紙

題名(研究テーマ)、名前などを書く

レポート用紙の1枚目、またはノートの表紙にタイトルと名前を書きましょう。名前には学年とクラス、出席番号なども、必要に応じて書きましょう。

また、長期にわたる実験の場合は、タイトルの下あたりに実験開始日と実験終了日を書くのもよいかもしれません。

本文

ここから、具体的な研究内容を書いていきます。
レポート用紙2枚目、またはノートの1ページ目から書いていきましょう。

1研究の動機(きっかけ)と目的

その研究テーマを選んだ理由を書いてください。次に、この研究でなにが分かるのか、なにができるのかを書きましょう。

2実験の準備(と計画)

準備では、実験に使用したものを書きます。このサイトでいうと「用意したもの」に書かれているものです。
また、計画ではどんな実験をしようと考えたのかを書いておきます。

また、ここに「予想」を書いておくのもよいと思います。どうなるか分からない実験をするときには、自分の予想を書き、どうしてそう考えたのかも書くとなおよいです。

3実験の方法(手順と記録)

実験の手順を丁寧に書きましょう。計画と同じになると思いますが、失敗や予想外のことが起こって、計画通りにいかないことがあります。計画通りに行かなくてもよいのです。自分がやった実験の手順を書いていきましょう。

また、書く手順ごとにどんな変化が起こったか、どのくらいの時間がかかったかなどを細かく記録していきましょう。

書いておくとよい項目は次の通りです。
・日時(年月日、時間)
・天気。分かるなら気温や湿度
・実験の具体的な手順。変化やかかった時間なども記録してください。

長期間の記録の場合は、観察ごとに日時や手順、変化などを書くとよいです。観察記録であれば感想を書き入れるのもよいと思います。

4実験の結果

実験の結果をそのまま書きます。

なにかを作ったのであれば、写真や絵を掲載してわかりやすくしましょう。また、結果には自分の感想は入れず、明らかな事柄を記します。

5考察

実験結果から考えられることを書きます。自分で調べた内容をもとに、結果の考察を書けるとさらによいです。

6まとめ(または感想)

実験のまとめをします。実験をしての感想(難しかったところ、おもしろかったところ)を書くのもよいです。また、この実験をさらに発展させた研究テーマを考えてもよいと思います。

7参考にした本など

本やサイトを使って調べた場合は書いておきましょう。
本ならばタイトル、筆者の名前、参考にしたページを書くとよいです。

レポートの具体例

レポートの例なので、予備実験のみ行っております。完結させてはおりません。本レポートに似た実験の例は下のリンクからご覧ください。

※学校の書式(書き方の決まり)があれば、それに従ってください。

レポート用紙の1枚目、またはノートの表紙

研究テーマ
『ゼラチンを使わずに、牛乳をぷるぷるに固めることができるか?』

○年○組○番 ○○○○

レポートの2枚目、またはノートの1ページ目

1 研究の動機と目的

フルーチェと牛乳を混ぜるとぷるぷるになる理由が気になった。インターネットで調べてみたところ、果物のペクチンと牛乳のカルシウムが反応して固まることがわかった。そこで、くだものや野菜を作って牛乳をぷるぷるに固めることを目的とし、研究を行った。

2 実験の準備と計画

調べたこと

インターネットを使って、牛乳を固める性質のあるくだものや野菜について調べた。
・バナナ
・柿
・しょうが

また、ペクチンを多く含むくだもについて調べた。
・アボカド
・いちじく
・りんご
・みかんの皮

これらと牛乳を混ぜることで、牛乳をぷるぷるに固めることができると考えた。

準備したもの
牛乳・計量カップ・小さな容器
バナナ・アボカド・みかんの皮

実験の計画
くだものや野菜をすって(バナナとアボカドはつぶして)牛乳と混ぜ、レンジで加熱する。冷やしたら固まるかどうかを調べる。
※レンジで加熱するのは、暖かいほうがペプチンなどの働きがよくなるとわかったからである。

 実験の方法(手順と記録)

実験日:○年○月○日
実験場所:家の台所
天気:晴れ
気温:28℃(蒸し暑い)

手順
①くだものや野菜をすって(つぶして)5gずつはかり、それぞれ容器に入れる。これに牛乳を5gずつ加えて混ぜる。
②電子レンジで牛乳を70℃に暖める。
③冷蔵庫で30分冷やし、固まったかどうかを確認する。

記録

くだものや野菜の種類はかった量(①)混ぜたとき、暖めたときに気づいたこと
バナナ
アボカド
みかんの皮

表を作ってまとめるのもよいですし、それぞれの手順ごとにまとめてもよいですね!

4 実験の結果

手順③で固まったか 固さはどの程度かをまとめる。表を作ったり、写真や絵を使って様子が分かるようにしたり、工夫してまとめましょう。

うまくいかなかった場合

私が行った際には、バナナは少しとろみがついたように感じましたが、アボカドとみかんの皮はほとんど変化がないように見えました。結果としては失敗なので、実験2を行います。

<例>
どれも固まらなかったがバナナはとろみがついたので、バナナのみ実験を続けた。調べたところ、加熱したバナナに牛乳を入れると固まるとの料理レシピを発見した。バナナ50gと牛乳100gで実験したが、まったく固まらなかった。そこで牛乳の量をへらすことにした。バナナ50gと牛乳50gで次のような実験を行った。

このような感じで、追加実験を行います。

※ミキサーを使って混ぜると1:1で固まりました。固まらなければ、牛乳をさらに減らしてみてください

実験2をする場合には、見出し番号も工夫してください。

1実験の動機と目的
2実験の準備と計画
3実験①
 3-1実験①の手順
 3-2実験①の結果
4実験②
 4-1実験②の手順
 4-2実験②の結果

それぞれに考察を行ってもよいと思います。また、この見出し番号の付け方が正しいわけではありません。分かりやすければよいので、さらに分かりやすい番号の付け方を工夫してください。

5 考察

果物によって固まりかたが違うのは、ペクチンの量が関係していると思った。
(栄養分析表などでペクチンの含有量を調べて、比較してみるとなおよいです)

6 まとめ

ゼラチンを使わなくても牛乳を固めることができた。

今回は時期じゃないので試すことができなかった柿やりんごでも試してみたいと思う。

今回、実験で作った固まりはすべて食べた。とくにバナナのものが気に入ったので、ゼラチンも卵も使わない牛乳とバナナのおやつレシピを考えたい。

おわりに

研究レポートというのは、むずしく考える必要はありません。その研究をしたいと思った理由、実際にやった手順と結果、わかったこと、調べたことを丁寧にまとめればいいと思います。

思いつかない人は、このサイトにいろいろなアイディアを掲載していきますので、それを参考にしてやってみてください。