数学・算数の自由研究コンクール MATHコン

「MATHコン」は、 Rimse (数理教育研究所)が主催しているコンクールです。2019年の応募総数は17821件。一般知名度は高くありませんが、数学教育の分野ではとてもメジャーなコンクールです。

応募の期間は、例年8月末~9月頭になっています。夏休みの自由研究としてもちょうどよいですね!

Rimse( 数理教育研究所 )とは?

Rimseとは、Research Institute for Mathematics and Science Educationの頭文字で、読み方はリムスです。

  • Research(調査)
  • Institute(研究所)
  • Mathematics(数学・算数)
  • Science(科学・理科)
  • Education (教育)

直訳すると、「数学や理科教育のための調査研究所」。つまり、数学・理科教育をサポートする期間ということになります。

コンテストの詳細

部門は小学生(低学年・高学年)、中学生、高校生の4つ。同じ学年であればグループで応募することも可能です。

応募要項にて丁寧に説明されていますので、よく読んで応募しましょう!

テーマは?

テーマは自由です。
日常生活や社会で感じた疑問を算数・数学の力を活用して解決する、あるいは、算数・数学の学びを発展させて新たな数理的課題を探究する中で、気づいたことやわかったこと、自らの解決の方法などをレポートにまとめてください。

https://www.rimse.or.jp/index.html

とあります。

生活の中で気づいた疑問について取り組むと評価されやすいのではないでしょうか。とくに、小学生は日常生活でのふとした気づき、疑問を算数を使って解き明かすようなテーマを立てられるとよいのかもしれません。

たとえば、2019年の小学校低学年の部最優秀賞は「僕たちの未来(身長は,何cmのびるのか)」です。
足の大きさが1cm増えると、身長が何cm増えるかを計算し、将来、身長がどのくらい伸びるかを算出します。小学校2年生の作品なので、使われているのは足し算のみ。決して上のレベルの算数知識を使わず、現時点で学んでいる足し算を駆使して課題に挑んでいます。とくに、足1cmあたり、身長が何cm伸びるかを計算する手法がとても素晴らしいです。

受賞作品を見ていると、決して難しい計算や数学の知識を使った作品が評価されているわけではありません。とくに、小・中学校の部門では、学んでいる内容を駆使して取り組んでいる作品が評価されています。

・「数学のおもしろさ」や「数や計算のおもしろさ」に溢れたレポート
・「身近なテーマ」、「自分のこと」と結びつけたテーマ

知識ではなく、数学的思考、アイディアを問うコンテストになっていると思います。

作品例は?

RismeのWebページに受賞作品が掲載されています。まずは、過去の受賞作を見て、レポートのまとめ方やテーマの選び方を考えましょう!

応募要項の通りに、決まりを守って書くことも大事です。
応募要項をしっかり読んでください。レポートの書き方が丁寧に纏められています。

まとめ

難しく考える必要はありません。

応募要項通りにレポートを仕上げるのはとてもたいへんだと思いますが、規定内で書き、表現することは、大きくなるにつれとても大切なスキルになります。ぜひ、一度取り組んでみてください。