針金とマニキュアで作るマニキュアフラワー

2020-03-06

マニキュアフラワーというのは、ワイヤーワーク(針金細工)で花を作り、マニキュアをぬったものです。花びらや葉っぱの部分にマニキュアで膜を作ります。はじめはマニキュアをぬるのが少しむずかしいですが、慣れると簡単です。

※換気をしながら作業してください! 思ったよりもにおうかもしれません。

赤(左、上)は例2、ラメ入りピンク(右、下)は例1の作り方です。

はじめに

使用するもの

針金(φ0.28~0.4mmくらい)
マニキュア
ニッパー、またはペンチ(※)
えんぴつ(細くて、かたい棒状のものであればなんでもよい)
スポンジ(ねんどなどでもよい。メラミンスポンジがやりやすい)

※針金を切る用です。工具に慣れていない場合、爪切りでもよいです(刃こぼれする可能性があります)。
※ペンチはラジオペンチだと作業しやすくなります。

あったほうがよいもの
除光液(慣れていないと手を汚します)
ヤットコ
ビーズ、ボンド
マニキュアのトップコート(レジンでもよい)

ニッパー・丸ヤットコ・平ヤットコ・ラジオペンチ

※ラジオペンチは先の細い(尖った)ペンチです。針金などを切断する機能がついています。ヤットコは切断機能がついていないものです(細かい作業をするため、様々な形のものがあります)。ラジオペンチは挟む部分がギザギザになっているため、ヤットコのほうが使いやすいです。

※ラジオペンチは、ニッパー+ヤットコという感じですが、切断部分が内側にあるので細かい作業をするのには向きません。こったものを作るなら、ニッパーやヤットコがほしいです。

※工作用なので安い工具であまり問題ないと思います。唯一の例外がニッパーで、メーカーや素材によって性能差が大きように感じます。ご注意ください。

むずかしさ

所要時間:場合による。花1つに5~10分程度(※)。
むずかしさ:マニキュアをぬるコツをつかむまでがむずかしい。

※慣れたら5~10分でできますが、最初は30分~1時間程度かかるかもしれません。また、マニキュアを乾かす時間は含まれていません。マニキュアにもよりますが、数時間~半日乾かしてください。

ワイヤーワーク(針金細工)

今回使ったワイヤーはステンレス製のφ0.28mmです。例1と例2は、工具を使わずに手だけでやってみました。細いものだと工具なしでもどうにかなります!

ワイヤーが細いと形を作りやすいぶん、形が崩れやすくもあります。

一番簡単な方法(例1)

  1. 針金の先を5cmほど残して、えんぴつに巻く(4、5回がやりやすい)
  2. もう一方の針金の先を、5cmほど残して切断する。
  3. 先端の一方を針金の輪っかに通し、両端をまとめてねじる。
  4. 花を開く。
  5. 花びらに鉛筆をあて、カーブをつける。
鉛筆にまいて輪っかに通したところ
花を開いカーブをつけたところ
両端をまとめてねじったところ
マニキュアをぬったもの

この方法は簡単ですが、中心にビーズがのせにくいです。写真では花びらを丸形にしていますが、楕円型にしてえんぴつでカーブをつけるとビーズがのせやすくなります。また、マニキュアも楕円型のほうがぬりやすいです。

次の「少し難しい方法」よりマニキュアがぬりにくいかもしれません。

少し難しい方法(例2)

  1. 針金の端は5~10cmほど残しておく。 針金を鉛筆に1回巻きつけ、両端をまとめて2回ねじる(鉛筆を回転させたほうがやりやすい)。
  2. ねじった部分を鉛筆に押しつけるように倒す(上側に倒したほうがやりやすい)。1のように、針金を鉛筆に1回巻きつけ、両端を2回ねじる。これを繰り返す。
  3. 切れていない方の針金を切る(5cmほど残す)。
  4. 花びらを繋げた針金部分で円を描くように曲げる。針金の片方を1つ目の輪っかに通し、2本を合わせてねじる。
  5. 花びらを開く。
  6. えんぴつなどをあて、花びらにカーブをつける。
1、2が終わったところ。
花びらを開いたところ

もう少し詳しい作り方や応用例はこちら。最初はやりにくいかもしれませんが、なれたら例1(「一番簡単な方法」)で作るよりも簡単かもしれません。マニキュアがぬりやすく、成型しやすいです!

ここまでは、工具がなくてもどうにかできます。次は、工具がないと少し難しいです。怪我もしやすくなるので、さらに注意を。

簡単だけれど、手間がかかる方法(例3)

  1. 針金を鉛筆に1回巻きつけ、両端を2回ねじる。片方の針金は根元で切っておく。これを欲しい花びらの数だけ作る。
  2. 花びらを合わせて、針金で根元をしばる(またはボンドなどでまとめる)。

※手順1のあとにマニキュアを塗ってから2を行ってもよいです。花びらごとに色やグラデーションを作りやすいので、時間があればこちらがおすすめです。

※この方法で作るときは、工具がないとむずかしいです。

上手に作るコツ

・鉛筆を当てて、花びらにカーブをつけると上手に見えます。
・鉛筆は丸形を使う(六角形だとあとがつきやすい)。
・花びらは少ない方がやりやすい(多いと開きにくい)。
・針金は細すぎると形が崩れやすいので、太さのあるものを使う。

マニキュアをぬる

マニキュアの塗り方

※汚れる可能性が高いので、新聞紙やビニール袋などをひいて行いましょう。
※マニキュアを使うときには窓を開けるなど、換気をしましょう。

  1. マニキュアを刷毛にたっぷりぬる。
  2. 刷毛を横に倒して、花びらの根元(または先端)からゆっくりと動かす。このとき、ぬりたい針金の両方に刷毛がふれているとやりやすい。
  3. スポンジにさして乾かす(時間はマニキュアの種類による)。 3時間から半日は乾かしたほうがよい。

上手に見えるこつ

・トップコートをぬる。またはレジンでおおう。
・花の中心にビーズをつける。
・ぬったあと数分は液が動くので、1枚ずつぬって液の状態を調整する。上手に傾けてるとグラデーションも可能。

マニキュアフラワーの利用法と作品例

アクセサリーにする

髪留めやブローチ台につける。
チェーン(ネックレス)に取り付ける。

飾りにする

花びらを組み合わせて大きな花にする。
枝を切らずにまとめて花束にする。
スポンジを適当な大きさに切って、敷き詰める。

おわりに

ラジオペンチなどの道具になれると、思ったような形にすることができます。
練習すればするほどうまくなります。けがに気を付けて頑張ってください。

途中でもご紹介しましたが、ちょっとした応用バージョンはこちら!