お花の色水遊びで理科の実験! コップ3つバージョン

酸性やアルカリ性などの性質を学ぶのは小学校の高学年ですが、色水遊びや、色が変化する実験が好きなお子さんは多い!

そこで、今回は色水の変化を楽しむ実験「コップ3つバージョン」をご紹介します。テーマは『お花の色水の変化を楽しむ!』です。

5つバージョンはこちらです。理科の実験っぽく試験管に少しだけ似たガラス瓶を使っています。

はじめに

準備するもの

容器(紙コップ、またはプラスチックコップなど)
花(今回は紫パンジーを使っています)
水(水道水で問題ありません。できれば浄水)
ビニール袋、ハサミ
スプーン、重曹、クエン酸(酢やレモン汁でもよい)

あるとよいもの
ペットボトル、キッチンペーパーまたはコーフィーフィルター(ろ過のときに使用)
安全メガネ(重曹などの入った液が目に入らないように注意しましょう)

むずかしさ

所要時間:1時間
むずかしさ:易しい

色水の作り方

1.花をビニール袋に入れて、もみもみする。
2.お花の汁が出てきたら、水(ぬるま湯のほうが色はでやすい)を入れる。
3.よく混ぜて、ビニール袋の端を少し切って容器に移す。
※ろ過するとさらによいです。

今回は、パンジー(枯れかけてしぼんでいる)はを8つくらい使いました。水は200mlくらい加え、色水の色が濃かったので薄めました(あまり濃いと変化が見えにくい)。水に色がつけばよいので、花も、水も適当で大丈夫です!

パンジー。半分くらいは枯れてカサカサになっているものを使用。

白い花でも粉を入れることで色がつくこともあります。パンジーや朝顔など、鮮やかな色のものは色の変化がはっきりしていておすすめです。

花だけでなく野菜の色水でも実験できます。紫キャベツが有名ですね! ブルーベリーやイチゴも色の変化が楽しめます。なすびの紫もとてもよい素材なのですが、色水を作るのがなかなか難しいです(色が出にくい)。

実は、花を素材に使っているのは色水作りが簡単だからです。

実験の仕方

色水を変化させる実験

1. 容器(3つ)に色水を同じ量ずつ加える。
2. 両端の色水に、重曹やクエン酸を加える(ティースプーン3分の1程度でよい)。
3. 比較する。

重曹やクエン酸の量は適当で大丈夫です。酢やレモン汁も同様に行ってください。それでも変化がないようでしたら追加してみてください。稀に変化が見られない花もあります。色水の量にもよりますが、ティースプーン1杯を入れても全く変化がない場合は「変化なし」でよいかなと思います。

なにも加えていない。
左から『重曹―なにも加えていない―クエン酸』の順。
加えたばかりなので下だけ色が変化している。
左から『重曹―なにも加えていない―クエン酸』の順。
かき混ぜると色が均一になりました。

追加の実験

重曹を加えたものにクエン酸を、クエン酸を加えたものに重曹を加えてみましょう。新たに色の変化が起こります。少量ずつ加えていくのがうまくいくコツです。最初に加えた量の5分の1くらいの量を加え、変化がなければさらに加えるようにしてください。

※クエン酸がわりと強めの酸なので、重曹をいれたものにクエン酸を同じ程度加えると、一気に色が変化してしまいます。少しずつ様子をみながら加えてください。

写真の右(泡が出ているもの)は、クエン酸の入った液に、重曹を加えています。クエン酸と重曹が反応して、泡が出てきます! 泡の正体は二酸化炭素です。

ゆっくり加えていくと、もとの色に近い状態に戻ります。さらにクエン酸や重曹を加えてもおもしろいですよ!

もとの色に近くなりました。まだ泡が出ています!

実験のまとめ

重曹やクエン酸を加えることで、色水が変色することがわかりました!

クエン酸のかわりに酢やレモン汁を使っても大丈夫です! ちなみに、我が家の食酢を入れたものがこちらです。クエン酸と比較しています。

これに、それぞれ酢とクエン酸を入れた。
右から『酢―クエン酸』を入れたもの。

多くはクエン酸のほうが酸性が強いため多少発色がいいと思いますが、酢でも十分おもしろいですよ!