ゼラチンなしで固まるバナナムース!
ミルクゼリーを作るときにはゼラチン、ミルク寒天なら寒天棒や寒天粉を使います。固めるための粉を入れて作るのが一般的です。ですが、ゼラチンや寒天がなくても固めることができます!
原理はフルーチェと同じです。フルーチェは果物に含まれるペクチンと牛乳のカルシウムが反応してぷるぷるになります。つまり、ペクチンがたくさん含まれる果物と牛乳でおやつが作れるのです。
今回はバナナのペクチンと牛乳のカルシウムで固めた、簡単バナナムースの作り方をご紹介します。
はじめに
準備するもの
バナナ
牛乳
ミキサー
はかり
耐熱容器
※小分けするならプリン型や小さめの湯飲み、ティーカップを用意してください。
- シュガースポットの浮いたバナナがおすすめですが、そうでなくてもだいたい固まります。
- カルシウムがよほど少ない牛乳でないかぎり問題ないと思います。私は成分調整されていない一般的な牛乳で作っています。成分調整のもの(低脂肪乳など)は、カルシウムが増量されているものが多いので問題ないと思いますが、念のため、成分を確認してご使用ください。
今回はバナナ2本分(177g)に、牛乳135gを加えています。バナナは皮をむいて177gです。
分量はバナナ150g(2本分程度)に、牛乳120g程度がおすすめです(小さめカップ3個分くらい)。バナナ:牛乳=1:1くらいでも固まりますが、ときどき固まり切れずにスムージーになります。牛乳を2割程度少なくすると失敗が少ないです。
むずかしさ
所要時間:調理に30分、冷やし固めるのに1、2時間程度
むずかしさ:かんたん(固まらないこともまれにある)
バナナムースの作り方
1.バナナを手で小さく千切る(包丁で輪切りにするのもよい)。レンジにかける。
バナナがしっとりして、果汁が出てきたらOKです。
今回は600Wで3分。加熱時間は目安です。容器やバナナの量にもよります。まずは1分~2分で様子を見てください。果汁が出ていなければ、さらに30秒~1分かけます。レンジのかけ過ぎで、バナナから水分が飛ばないように注意してください。


2.牛乳といっしょにミキサーにかける。
砂糖を入れてもいいですが、このままでも充分甘いです。ここでレモン汁小さじ1程度を加えてもよいです。
ミキサーは、バナナと牛乳がよく混じって、なめらかになるまでかけてください(混ざっていればだいたい固まりますが、しっかりミキサーしたほうが美味しいです)。
3.冷蔵庫で1時間から2時間冷やす。


おわりに
ゼラチンや卵がなくても固まるため、とてもおもしろいです。
ペクチンには、HMペクチン(高糖度、酸でゲル化)とLMペクチン(カルシウムやマグネシウムなどでゲル化)するものがあります。今回はLMペクチンが牛乳のカルシウムと反応して固まっています。
自由研究にするときは、このペクチンの種類や働きについても記すとよいレポートになると思います。共立食品さんのページが分かりやすいです。
牛乳の比重は1.028~1.034なので、1g=1mlとしても大丈夫です。はかりの方が正確にはかれるためにgを採用しています。レポート等の記録が正確になるので、はかりがあればぜひ使ってください。